
社内ファイル共有サーバーの選び方をご説明していきますね。
 
小規模の会社様のサーバーの場合は、メーカー直販で購入するのが一般的です。
自社で必要な条件のサーバーを探し、オンラインで購入を行います。
メーカーの法人向けサイトであれば、出必要な見積書、請求書、納品書の発行が簡単に行えます。
また、法人向けの販売サイトで購入をすると、リースにすることも可能です。
 
パソコンの購入と同様で、どのメーカーでも大差はありません。
そのため、購入者の好みと、価格とサービスの面から検討することになります。
私の経験では、性能から見た価格面で、「Dell(デル)」を選ぶことが多かったです。
また、昔から実績のある「日本HP」をお客様からの指名により、導入することもありました。
 
サーバーはパソコンと違い、個人の机に置くものではありません。そのため、置く場所の違いにより、ラックマウント型とタワー型があります。
その違いをご説明させていただきますね。
ラックマウント型
棚(ラック)に平積みにする平たいコンピュータのことを指します。通常は、棚の大きさはJISやEIAによって規格化された幅19インチ(48.26センチメートル)のものが使われます。
そのように搭載できるサイズのコンピュータを「ラックマウント型」といいます。
コンピュータを収容するラックには、縦横19インチ、高さ44.5mmを一区画とする慣例があり、このサイズのことをU(ユニット)と呼びます。
ラックマウント型のサーバーは、ちょうどこの大きさになるよう設計された筐体のコンピュータであり、必要な台数をラックに積み重ねて利用します。
タワー型
縦長の筐体を持つ据え置き型コンピュータのことを指します。
かなりの高さを持ち、パソコンデスクの下段などに収納して利用することを想定されています。
筐体はかなり重く、一度置くとその場所から移動させることは大変です。
このため、マシンを使う場所が完全に固定される環境での利用が一般的です。
 
ファイルサーバーの利用とするならば、Microsoft Windows Server 2003がお勧めです。
パソコンでMicrosoft Windows XPを使っている方であれば、ユーザーインターフェースが似ているので、違和感を感じることなく使うことができると思います。
 
「パソコンの選び方」でも触れましたが、Pentium(ペンティアム) やCeleron(セレロン)ブランドがパソコン向け、「Xeon(ジオン)」「Xeon MP」ブランドがサーバー向けです。
Pentium 4やCeleronとXeonの最大の違いは複数のCPUをサーバー1台に搭載する「マルチプロセッサーシステム」への対応です。
Pentium 4やCeleronがシステム全体で物理的なCPUを1個しか搭載できないようになっている一方、Xeonは2基(デュアルプロセッサ)まで、Xeon MPは4個以上(マルチプロセッサ)でも構成できます。
デュアルプロセッサ/マルチプロセッサ
1台のコンピュータにCPUが2個(デュアルプロセッサの場合、3個以上の場合は、マルチプロセッサといいます)搭載されていることを指します。
同性能のCPUが1個(シングルプロセッサ)のコンピュータと比べて性能が向上しますが、2倍までは向上しません。
その代わり、デュアルプロセッサ構成のコンピュータは、1つのCPUが動作不良になっても、もう片方のCPUは正常に動作するため、コンピュータが動かなくなるなどの障害を起こしにくくなります。
デュアルプロセッサ構成のコンピュータをフル活用するには、OSがデュアルプロセッサに対応している必要がありますが、OSがプレインストールされているモデルであれば、問題ないです。
 
最低でも、1GB以上を搭載することをお勧めしています。
最近のサーバーでは、4GB以上搭載可能なものもありますので、それ以上に関しては、必要に応じて増やしていくのもよいと思います。
カタログやメーカーのホームーページによく書かれている規格の説明をしておきますね。必要のない方は、この部分は飛ばしてください。
SDRAM
コンピュータのメモリに使われる規格の一つ。
EDO DRAMに代わってパソコン用メモリの標準となっています。
2002年頃からは、SDRAMの同期タイミングを強化し、転送レートを従来の2倍に改良したDDR SDRAMがパソコン用メモリとして広く使用されています。
DDR2(ディーディーアールツー)
SDRAMの規格。
もともとあったDDRよりも高性能で消費電力が少なく、最近のサーバーでは、DDRに代わって搭載されていることも多くなっています。
DDR2登場以後、旧来のDDRのことを「DDR1」と呼んで区別することがあります。
 
これは、必要なファイルの格納に必要な大きさを選びます。
ただ、現在必要なデータの大きさで考えるのではなく、データはどんどん増えていきますので、将来の人員計画やビジネスの拡大を考慮したうえで、将来の利用を見越したものにしておきます。
また、全章で紹介した冗長化も考慮します。RAID1であれば、搭載したディスクの総量の半分しか利用できません。
ディスクに関しては、比較的壊れやすい部品ですので、障害時にサーバーを止めずに交換できるホットプラグ対応のものにすることをお勧めします。
ホットプラグはホットスワップといわれることもあります。
 
Uninterruptible Power Supplyの略です。
メーカー直販の場合でも、オプションとして購入できる場合がありますので、もし現状でない場合でもサーバーと一緒に購入することができます。
また、1台のUPSには、コンセントが複数ありますので、複数台のサーバーを1台のUPSで電源供給を行うことができます。
この場合、接続台数が増えることにより、供給できる時間帯は、短くなります。
APC社のUPSが有名で、私の経験でも大規模システムが軒並みここのUPSが使っています。お勧めです。
 
これもパソコン購入の時と同じかそれ以上に重要です。
そのため、必ずサポートサービスをつけるようにします。
サーバーの場合は、出張修理が基本です。
そのサーバーの利用期間に合わせて、サポート期間を決めます。
サポートサービスをつけたとしても、サーバーの中のデータの保証はなく、障害時に最悪の場合、部品交換のみの対応となりますので、データのバックアップは絶対に必要になります。
 
バックアップを行うことは必須項目ですので、バックアップ装置がない場合には、必ず購入してください。
サーバー購入時にオプションで購入することが可能です。
バックアップ媒体に関しては、DAT,DDSやLTOやDLTなどがあります。
どのバックアップ装置にするかというと、データの容量により決めることが多いです。
データ量が少ない場合には、DAT,DDS、データ量が多い場合は、LTO,DLTを選びます。
それぞれの違いは、以下のようになります。
DAT(Digital Audio Tape)
元々音楽用に開発されたものですが、これをコンピュータの記憶装置として応用したのがDDSです。
DDS(Digital Data Storage)
音楽のデジタル録音に利用されるDATの技術をベースに作られているため、記録メディアが安価に供給されています。
DDS、DDS-2、DDS-3、DDS-4の4種類があり、記憶容量はそれぞれ2GB、4GB、12GB、20GBとなっています。
圧縮機能を備えており、これを使うと容量は約倍になります。
LTO(Linear Tape-Open)
大容量、高速読み書きを目指したテープ規格で、特に大容量を指向した「LTO Ultrium」(ウルトリウム)と、特に高速読み出しを指向した「LTO Accelis」(アクセリス)の2種類の規格があります。
現在のところ製品として出荷されているのはLTO Ultriumのみで、このため、「LTO」というと通常はLTO Ultriumのことを指します。
また、現在、第2世代のLTO Ultirium-2(LTO2と表記する場合もあり)とLTO Ultirium-3(LTO3と表記する場合もあり)が製品化されています。
- LTO Ultirium-2(記憶容量:非圧縮時200GB / 1:2圧縮時400GB)
- LTO Ultirium-3(記憶容量:非圧縮時400GB/1:2圧縮時800GB)
DLT(Digital Linear Tape)
1本のテープに圧縮時で最大70GBのデータを記録することができます。
DATやDDSに比べ、テープ・ドライブ共に高価ですが、その分、記憶容量やデータ転送速度、信頼性、耐久性などが高くなっています。
バックアップに関しての具体的な方法は、次章「データバックアップはこうする」でご説明します。

インターネットコンサルタント
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